文系大学院で統計を始めた私が文系学生がまず読むべき『ベイズ統計を学ぶための本』を紹介します!

こんにちは。とむるです。

この記事では、前回の続きでこれから統計を学ぼうとする文系学生のために文系大学院で統計を使った分析をしている私がオススメの本を紹介します!今回は『ベイズ統計分析』を行うためのオススメの本になります。以前の記事は以下からご覧ください。

文系大学院で統計を始めた私が文系学生がまず読むべき『統計のためのプログラミング本』を紹介します!

2017.12.28

私自身、文系大学院で統計的手法を使った研究をしています。とはいっても私は、学部時代は純文系(経営系の学部でした・・・)で統計はほとんど勉強したことがなく、大学院に入学して本格的に統計の勉強を始めました。

大学院では、いわゆる伝統的な統計学と呼ばれる「ネイマン・ピアソン統計学」を学びましたが、今日では、むしろ統計の主流は『ベイズ統計学』と呼ばれる統計学です。

恐らく大学で統計入門の講義などを受講している方もベイズ統計学は聞き覚えがない人が多いかもしれません。特に文系学生は、人や学部によっては、統計の講義を全く受講することなく、大学を卒業してしまう方も多いと思います。

ただ今日、ベイズ統計はあらゆる場面で用いられていますし、もはや耳にしない日はなくなった(いいすぎ?)AIのロジックにおいてもベイズ統計は活躍しています。

私自身、まだまだ初学者ですが、この記事にたどり着いたことをきっかけにベイズ統計を学び、少しでもその考え方を活用することができればこれからの時代必ずあなたの強力な武器になってくれるはずです。

ということで以下から「ベイズ統計を学ぶための本」の紹介になります。

文系学生の背景

一応こちらの記事でもこの記事の対象となる文系学生の勉強時の背景(レベル)を確認しておきます。

  1. 統計という言葉は聞いたことはあるものの、具体的にはどんなものか分からない、分散や標準偏差ってなーに?
  2. 高校時代、数Ⅲや数Cを学んだことなし。行列なども触れたことなし。ベクトルという言葉を昔学んだような(ほぼ覚えていない・・・)。
  3. プログラミングは全くの未経験、もちろんRやSTATAなどの統計ソフトも触ったことなし。

私は統計の講義がある経営学部(経済学部)や心理学部でも統計ソフトやプログラミングの講義のTAを担当していますが、最初の講義のほとんどの文系学生はこんな感じです。

みんな分からないので心配する必要はないと思います。これから統計の勉強と同時並行で進めていきましょう!

また統計を扱う文系学生として、「経済学・経営学(商学)・心理学・政治学・法学」などの学部を想定しています。

最初にぜひ読んでほしい入門書

まず入門書としてベイズ統計がどのような日常の場面で使われているかを学びましょう。

この用途で最適なのが、

完全独習 ベイズ統計入門になります。この本では、実社会のどういう場面でベイズ統計が使われているかを非常に分かりやすく解説が行われています。

さらにこの本は、以前

[blogcard url=”https://tommru.com/research/statistics-books”]

の中でも紹介した解説の分かりやすさで定評のある小島 寛之先生が執筆された本になります。

特に数学が苦手な方にとっては、ベイズ統計への直感的に理解するためにもぜひ後述する本よりも先に手に取って欲しいです。

ちなみに私も最初に大学の図書館で松原先生の本を最初に取ったときは、そっと本を閉じた記憶があります(笑)

初級者向け~中級者向け

ベイズ統計の分析手法を学ぶための本

完全独習 ベイズ統計入門で解説した内容をだいたいもしくは完全にマスターしたよ!次は実践的に使ってみたいよ!という方に対しては、

がオススメです。

この本には、初学者のたの数学的な解説が丁寧に記載されています。

この本を読み進めるにあたってベイズ統計の有力な手法である「ハミルトニアンモンテカルロ法」を理解するためのステップを1段階ずつ登っているのが実感ができます。

ちなみにこの本は早稲田大学文学部の豊田先生が学部の心理学演習向けの講義を元に制作されていますが。これは又聞きですが、豊田先生が心理学の講義でベイズ統計を教え始めたときには早稲田大学が騒然となり、周囲の先生もビックリされたそうです。

私も大学院で心理学部のTAなどを務めていますが、様々な統計分析を行う心理学部系の講義でさえ学部全体を通して、ネイマン・ピアソン統計学を教えることが多いそうです。

いかに日本の大学の、特に学部の教育現場ではベイズ統計がまだまだ普及していないかが分かるエピソードだと思います。

ちなみにこの本は、エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォームとして有名なconnpassでも勉強会が行われています。

以下のサイトから、勉強会で使ったスライドにアクセスができます。

[blogcard url=”https://stats-study.connpass.com/”]

また基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門の姉妹書として

実践 ベイズモデリング -解析技法と認知モデル-があります。

こちらは、基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門よりも高度な分析を詳細に記載しています。正直自分はまだ完読できてないです・・・。

ベイズ統計分析を行う上での統計ソフトを学ぶための本

ただ上記の2冊は、分析手法の開設は手厚いのですが、ベイズを行う上での統計ソフトのいまいちです(というか付録一節程度・・・)。

ですので、ベイズ統計を実際分析するにあたってよく用いられるフリーソフトで有名なものに「R」と「Stan」があります。

これらはセットで使われることが多いので、

この本でRStanで学びましょう。

StanとRでベイズ統計モデリング (Wonderful R)は、RStanのコードがかなり充実していて、ベイズ統計の分析を行うためのスキルをしっかりと身に着けることができると思います。しかもRもStanも無料で使えるのが最高です!ぜひ自分のPCにもインストールしましょう。

また2018年1月16日の発売ですが、

なるものがあります。

こちらの本は、LateX本で有名な奥村先生が執筆者の1人となっています。こ、これは・・・LateX教徒にとっては必須の本になるのか。

また読了後感想を書いてみたいと思います。

また理論編の本としては、

やはりこの本が最初に出るかと思います。

理系学生の方はこの本を皮切りにベイズ統計に触れる方も多いと思います。

ただ私もそうでしたが、数学が苦手な方はベイズ統計に限ったことはありませんが、直感的理解を優先したほうがいいかもしれません。数式から入ると挫折する場合が多いです。

以上、文系学生がまず読むべき『ベイズ統計を学ぶための本』を紹介してきました。自分もまだまだ初学者ですが参考にしていただければ幸いです。また順次更新していく予定です。