文系学生のためのLaTeX入門 2 ~ドキュメントクラス編~

こんにちは。とむるです。今回の記事は、前回の「文系学生のためのLaTeX入門」の続きになります。

LateXの使い方について紹介していきたいと思います。タイトルでは文系学生のためと書いてありますが、ぜひ理系の方(理系の方が使う人の母数が圧倒的に多いと思いますので)もぜひ参考にしていただければと思います!

 

LateXの使い方 ~第1行目の説明~

 

上記のLateXの文書ファイルの例では、最初の行で\documentclass[a4paper,11pt,papersize]{jsarticle}と指定しています。この最初の行の\documentclass{jsarticle}でドキュメント(文書)のクラス(種類)を指定しています。これをドキュメントクラスと言います。

ドキュメントクラス

ドキュメントクラスは、文章の用途によって以下のように設定を変更します。

LateXの用途  和文(旧・横)  和文(旧・縦)  和文(新・横)  欧文
 論文・レポート  (u)jarticle  (u)tarticle  jsarticle  article
 報告書など  (u)jreport  (u)treport  なし  report
 書籍  (u)jbook  (u)tbook  jsbook  book

※テーブル中の(u)はupLateX用のコマンドです。

article系は論文やレポートに使用され、section(節)から構成されています。sectionは、\section{…}の形式で表すことができます。article系は最もポピュラーなクラスで、たいていの論文、雑誌、レポートはまかなえると思います。

一方book、report系は報告者や書籍に使用されてchapter(章)から構成されています。chapterは。\chapter{…}の形式で表すことができます。

最近の日本語論文・書籍では、日本語文章用にカスタマイズされたpLateX用のドキュメントクラスであるjsarticle、jsbookがよく使われています。また経済学系や理工系などを中心にXeLateXを愛用する方も結構います。XeLateXのドキュメントクラスのコマンドとしてbxjsarticle、bxjsbookがあります(bx~は、pTeX、upTeX、pdfTeX、LuaTeXにも使うことができます)。

ただし英語などの欧文文書ではarticleが使われていて、shareLateXなどではjsarticleを使うことができないので注意してください。

 オプション

また[a4paper,11pt,papersize]は、ドキュメントクラスのオプションといって、[…]の中で文書のオプション設定を行っています。オプションでは、「用紙サイズ」、「文字サイズ」を紹介します。

用紙サイズ

用紙サイズはLateXにおいて以下のサイズが使われます。

・a4paper:A4サイズ(210mm✖297mm、デフォルト)

・a5paper:A5サイズ(148mm✖210mm)

・b4paper:B4サイズ(257mm✖364mm)

・b5paper:B5サイズ(182mm✖257mm)

・papersize:出力PDFサイズを用紙サイズと同じにする

用紙サイズの指定がない場合にはA4サイズになります。論文やレポートでは、A4サイズで問題ないと思います。

a4paper以外を用紙サイズとして使う場合には、実際に出力されるPDFサイズに反映させるために最後のpapersizeが必要になります。

文字サイズ

文字サイズは以下の通りに設定することができます。

・10pt:欧文文字サイズを10ポイントにする(デフォルト)

・11pt:欧文文字サイズを11ポイントにする

・12pt:欧文文字サイズを12ポイントにする

文字サイズの指定がない場合、10ptがデフォルトとなります。1ptの大きさは、1/72.27インチ(1インチは25.4mm)になります。文字サイズの指定は複雑で大学や学会、書籍などによって様々ですので大学などの指定に従ってください。ただ卒業論文や修士論文などでは指定がないことが多く(なぜかwordはしっかり指定されている場合が多いのですが・・・)11ptを使う人が多いです。

LateXのオプションは非常にたくさんあり、この記事だけではとても書ききれないので詳しく知りたい方は、[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門のp.275~を参考にしてください。本記事の参考文献もこちらになります。

 

次回は、ドキュメントクラスに続くプリアンブルに関する記事を書く予定です。

 

 

 

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

とむる

文系大学院を修了したITエンジニア。関心テーマは会計、ファイナンス、データ分析、経済学、旅行など。このブログでは、とむるの興味のあるテーマを扱っていく予定です。