文系学生のためのLaTeX入門【BibTex編】

こんにちは。とむるです。ネットで検索しても経済学部系の学生に向けたLaTeXのコマンドが非常に少なかったので、メモ書きしておきます。今回は、【 BibTeX編】になります。

BibTexとは?

BibTexとは、「主にLatexと組み合わせて文献データベースより自動的に参考文献を作り出すツール」になります。例えば

のような形式になります。上記の例では、上からbeaver1968が参照名、タイトル、著者、ジャーナル名、ページ、執筆年、出版社・出版団体という順番になっています。このような文献カードに書くような内容を

1. 文書ファイルと文献データベースを用意する。
2. データベースに登録している参考文献を出力したい位置にLatex上で記述して配置する。
3. 本文中で引用する(データベースを参照する)
4. コンパイルする。

といった手順で参考文献がLaTeX上に記述されるようになります。最後のコンパイルの手順としてはLaTeXを実行する(参照情報をauxファイルに書き出す)⇒ BibTeXを実行する(bblファイルを作る)⇒再度、LaTeXを実行する(bblファイルを取り込む)といった手順になります。

参考文献をデータベースに登録するにはいくつか手段がありますが、私はMendeleyを使っています。非常に便利なのでおすすめです!

Mendeleyでは、pdfファイル等を取り込みことで自動的に文献情報を取り込んでくれます。それだけではなく、Medeleyを使うことでpdfファイルで持っている自身の論文などの管理もすることができます。

ちなみにMendeley自体は、日本の文献を読み込むことに長けていないのですが、日本語 to Mendeleyを使うと日本語の文献を簡単に取り込むことができます(凄い!)。こちらはCiNiiから書籍情報を自動取得することもできます。Mendeleyの使い方に関してはまた別の記事で書きたいと思います。

またGoogle Scholarなどを用いて手入力も可能です。いづれにせよテキストエディタ(一番身近なのは、メモ帳とか)を使ってテキストファイルに書き込む程度で十分対応できます。

BibTexの実行

本文の文書ファイルは例えば以下のようにします。

上記の例では、{beaver1968}が文献データベースの参照名から\citeによって本文上に参照されています。文献スタイルファイルの中でも最も標準的なjplain.bstに従って文献リストが作られています。

また\bibliography{refs}は、文献データベースファイルの名前がrefs.bibであることを意味しています。

ただし、多くの理系の論文や著作などでは上記の形式が標準的なのかもしれませんが(知らない)、経済学系や私が専攻としている会計研究の引用方法は上記のものと異なったコマンドを用いる必要があります。

経済学系学生のためのBibTex作成

上記のようなjplain.bstやjalpha.bstなどのスタイルファイルでは文系院生(学部生)、特に経済学系の論文でよく用いられる著者名 (年)という形式にすることができません。

そこで経済学系で最もよく使われている(たぶん)jecon.bstを紹介します。詳しくはjecon.bst: 経済学用BibTeXスタイルファイルを参照してください。ダウンロードはここからできます。

jecon.bstを使うと以下のようなことができるようになります。

  1. 「著者名 (年)」形式で引用することができます(natbib.styと組み合わせる必要があります)。
  2. 経済学でよく用いられる reference 形式を BibTeX で作ることができます。
  3. 日本語の文献もきれいに引用できるようになります。

jecon.bstを使うと文書ファイルは以下のようになります。

jecon.bstを使う場合にはpLatex⇒pBibTeX⇒pLatex×2することでコンパイルことができます。

また\cite⇒\citetにすることで以下のように出力することできます。

さらに\cite⇒\citepにすると文末で引用することができます。以下のようになります。ここで注意してほしいのが、jecon.bstは、jplain.bstやjalpha.bstがあるファイルにおいてパスを通す、またはtexファイルと同じフォルダに入れてください。

またjecon.bstは様々なカスタマイズができるようになっているので、私が使ってみて気に入ったものをまた更新したいと思います。

以上、LaTeX【BibTeX編】となりました。文系院生(学部生も含めて)ぜひぜひ参考にしてください。

ShareLaTeXへのリンクとなります。LateXをブラウザ上で編集(共同編集含む)することができ、GitHubやDropboxとの連携が可能です。
よろしければどうぞ!

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